お仕事を辞めたとき、自分が世界から切り離されてしまったような気がしました。
これまで時間に追われていたのが、急にやることがなくなって、とりあえず無為に、自分の心地のいい環境を作って。
誰の役にも立たず、誰からも必要とされず、ただ時間を過ごすためだけの時間が過ぎて。
社会との接点がなくなってしまったようで。
ああ、ここは世界の外側だ。
誰もいない、ひとりぼっちの場所だ。
そんな風に、思っていました。
だけれどそれはもちろん錯覚で、社会からは外れていたかもしれませんが世界の外側なんかではなくて、さらには社会にだって、求職者を組み込む場所はしっかり用意されていて。
探せば、そういう場所はきちんとあって。
昨年末から、求職者向けの支援制度を使って、専門学校で講座を受けています。
様々な年齢や経歴を持った、同じくお仕事のない方たちと、一緒に勉強をしています。
ひとといるのは得意でないので、やっぱり幾分緊張しますが。
今通っているのはあくまで、お仕事に繋げる技能を身に付けるための場で、 ずっといられる場所でもないのですが。
ここは世界の外側ではなく、周りにひともいることを、今の私は知っています。