一歩でも多く歩いたひとが、それだけ遠くに行けるのだと知りました。
維新派ワークショップ 第13回+舞台稽古第1回@さいかち浜
・夕日が沈む前に到着 琵琶湖がきれいでした
・はじめて舞台を見て、前回にも増して多くの役者さんたちとお会いして、いたく感激
・昼間の暑さが嘘のように舞台上は冷え込んでいました
・それでも動いている内に暑くなるものです
・動くのが巧くないのでひとより暑くなっていた可能性もあります
・みなさんが長袖を着込む中私だけ薄着
・若干頭がかわいそうなひとの風情
・とりあえず通しでやって、習っていないところは見て覚えて、という方針
・何をやったのか時間順に並べることができません
・大変よろしくありません
・どの役者さんが自分と同じパートなのかを覚えて、その方に聞いていかなければ
・みなさんとても親切でした
・立ち位置とステップが怪しいです
・今回はいつもに増してできなかった感じ
・ひとりの練習でも合同練習でも、1回目はがくがくとして、繰り返すうちに馴染んでくる傾向があります
・移動時、ひとりだけとんでもないところにいたことが何度か
・周りの方の位置関係と移動のタイミングを覚えましょう
・随分気持ちが逸っていました
・舞台の上で、照明の中で、多分緊張していました
・同じ「舞台」でも、室内舞台の薄暗さは平気でしたのに
・自分の失敗や振りの失念を契機に、混乱状態に陥ることがままあります
・自信をなくし、普段に増して中途半端な動きが増えてしまいます
・多分普通に失敗するよりも悪目立ちします
・そうなったときの立ち直り方を身につけましょう
・自信がないのはそれを裏打ちする能力がないからです
・自信を持って舞台に立つだけの能力を身につけられるでしょうか
・昼間に役者さんが怪我をしておられました
・ワークショップ参加者さんの中にも「稽古で足を痛めたかも」という方が
・心身ともに、しっかり調整せねば危険です
・帰りの電車、参加者さん同士で復習に勤しみました
・結構かかるはずの道行きがあっという間に過ぎました
家に着く頃には月が下りてきていて、いつもより大きく光っていました。
「頑張ります」「頑張りましょう」
という言葉を自分で使うことに違和感があります。
なにかに打ち込んだ、「頑張った」ことがないわけではありません。
だけれどそれは「頑張ろうとして頑張った」わけではありませんでした。
なにかをやるのならだいたい全力で、そうでなければはじめから何もしませんでした。
つまり漫画の台詞で言うならば
「「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」
ということで、
ここは節操なく色々綴る手帖代わりの場所ですので特に楽しいことばかり書いてあるわけではなく時に日常の断片を書いているということは油断するとひとが死んだりもするわけであまり知人には閲覧をお勧めできないと思っていたのですが日常というのは元々油断するとひとが死んだりするものでありにもかかわらずそのぎりぎりの場所で淡々と退屈を享受することすらできるひとの鈍感さと強靱さをたまには思い出してもよいと思います。
稽古をしていて、自分の不器用さに落ち込みそうになることが増えました。
しかしながら、過去の記録を読み返してみると、1週間前はできていなかったこと、2週間前は完成図を想像することもできなかったことができるようになっているのがわかります。
複雑に過ぎて覚えられなかった流れを、すんなり頭の中で再生することができるようになっています。
自分の能力ではできるはずがないと思っていた動きを、それなりに作れるようになっています。
すこしずつでも、できるようになっているから。
今はできないことも、もっと反復を繰り返せば。
そう思って希望を抱き、本番までの時間の少なさに慄然とします。
本番まで一月を切り、否応なしにできることは限られてきました。
時間があればできるはずなのに。
もっと高い場所にも届くはずなのに。
不安とか悲しいとか悔しいとかではなく、ただ正しく動くことへの渇望が胸を占めてなりません。
自分がこうも身体を動かすことに執着する日が来るとは思っていませんでした。
それが嬉しくもあり、つらくもあります。
もっと動きたいのに、正しい動きを覚えたいのに、現時点で自分の持つものは圧倒的に足りず、行きたい場所にはまったく届けずにいるのです。
それでも時間は限られているので、その中で最善を尽くすよりありません。
維新派ワークショップ 第12回(最終回)@滋賀文化産業交流会館
・米原にて、役者さんと合同での稽古
・ワークショップとしての開催はこれが最後です あとは「舞台稽古」
・はじめて床にバミリを貼って、仮想舞台を作って動きます
・自主練習で動きの流れは覚えたつもりでいたのですが、結構間違えます
・立ち位置を認識し切れていない感じです あぶない
・M1の入りから28連目までを教わりました
・役者さんたちに色々アドバイスをいただきました
・17連の動き、もっと必死で
・全体に振りが浅い、中途半端な姿勢にならないよう、しっかり曲げるところは曲げる
・9連3小節目、しっかり舞台側を向く
・13連2小節目、1拍目で踏んだ後にすこしだけ下向きにクッションの動きを入れるとふらつきにくい
・立ち位置、ステップはしっかり入れておく
・姿勢をちゃんと押さえる
・基本の中腰
・焦ると腰が浮き、普通に立ってしまいがちです
・両足を近い位置に揃えるよう心がけると地面を踏みやすく、転びにくい
・いよいよ公演まで間がなく、きっちり記録をつける暇もなくなってきました
帰るときはまっくら。
やはり平日にも稽古をせねばと思い立ちました。
・とはいえ家には稽古のできる場所がありません
・うるさくすれば家族に迷惑、そうでなくともひとがいると落ち着きません
・職場にて、おひるごはんをひとりで食べてしまえば30分ほど時間ができます
・職場の建物内には地下に繋がる階段があり、地下室への入り口前にすこし空間があります
・通常ひとの出入りはなく、特に休憩時間は誰も来ません
・ここだ
・9月1日
・早速ひとりでごはん
・元々気まぐれに昼食をひとりで食べることはありましたので、さして不審がられはしません
・地下に下り、軽くストレッチ
・メトロノームを鳴らし、9連からやってみます
・9連4小節目が怪しい状態でした
・反復のうちに、「足を正しく踏む」のがポイントなのだと気付きました
・11連から12連に移行できません
・移行部分を反復することで、幾分正しい流れを掴むことができました
・この場所は幅が1間半しかないため、前進途中で壁に当たります 微調整しつつ動きだけ掴み、移動して正確な動きを取ることに
・14連に繋がる流れも、頭の中では再生できるようになりました
・30分といえど収穫は多く、嬉しい気持ちで職場復帰
・しばらく7拍子が頭から離れず、やや動きが不自然だったかもしれません
・この日は床についてからも振り付けが頭を離れませんでした
・9月2日
・ひとりだとあわててごはんを食べがちになるので、本を開いた状態で机に置ける仕掛けを作って頭が退屈しないようにしつつ、よく噛んで食べることを心がけるようにしました
・ひとくち30回
・若干足首に違和感 ストレッチを念入りに
・この日から1間おきに印をつけ、より正確な位置取りを目指しました
・まずは9連から
・やはり11連から12連の流れが弱いので、そこを集中して反復
・14連にも挑戦
・わずかに開始が遅れます
・しかし、何度か繰り返すうちに比較的正確に動けるように
・弱いのは15連目3小節目の手の形、4小節目への前後切り替え
・14連以降まで繋げることができるようになりました うれしい
・9月3日
・これまで一緒にお弁当を食べていた方からすこし心配そうな目を向けられました
・稽古に行くので、とはなんとなく言いづらく
・足の違和感がふくらはぎに移行しました 痛めたのかと心配
・ともかくストレッチをしっかりと
・9連から16連を通し、17連以降にも挑戦
・16連までは頭に入ってきました
・とはいえ動きは完璧でなく、13連目最後がごちゃごちゃしがち、14連目頭がどうしても遅れがちです
・まず、18連目は足だけ踏むことに
・18連頭の1拍が遅れます
・肩の入れ替えがややおぼつきません
・後退、前進のパターンは理解しました
・首のパターンも
・しかし動けません
・この日は途中で身体がばててしまい、ふらふらになりました
・まともに上体を保持できない状態
・音もたびたび聞き逃します
・疲労の蓄積でしょうか とまれ体力が足りていないようです
・9月4日
・足の違和感は筋肉痛であることに気付きました
・たった30分の稽古で筋肉痛になることがあろうとは
・私は私が思っている以上にか弱くできています 残念です
・14連から18連の流れを重点的に
・9連から通すと、14連以降で音が取れなくなりがちです
・14連だけを練習すれば、問題なく合わせられるのですが
・音を大きめに設定して特訓
・18、19、20連の動きをだいたい掴みました
・しかし動けません
・ただ、9連から20連までの動きを頭で再生できるようになったというのはひとつの達成感でした
・9月5日
・最も怪しい18連からの動きを重点的に
・正確さに欠けるとしても、腕は上げた状態で稽古したほうがよいように思いました
・腕を下ろした状態で動くのでは、身体の感覚がだいぶ違います
・同じところでひっかかります
・とりわけ首、「4拍目右」と「6拍目左」がごちゃごちゃに
・下手をすると1拍目から首が正面を向いていない有様です
・足の左右切り替え、前後切り替えも相変わらず苦手
・無理矢理メトロノームに合わせてみることに
・なんだこりゃ、というような出来でした
・踏み間違い、首の向き間違い、前進後退も失敗と、おかしなところが多発
・それでも先月末の練習では、それさえできず棒立ちだったのです
・ここをもっと反復しなくては
・試しに21連からも動いてみました
・1拍目が遅れるのは相変わらず
・パートの最後に次の動き頭を入れる習慣をつけたほうがいいかもしれません
・これまでの動きの再構成なので、うっかりすると違う流れに入ってしまいます
・22連のあと14連の動きに戻ってしまったり
・要練習ポイント
・警備員さんにみつかりました
・音が響くのを不審に思われた様子
・笑顔でご挨拶したところ、特に怒られはしませんでした
・ですが勝手に建物内で音を鳴らすのはよろしくないかもしれません
・どうしましょう
・業務時間外に、地下に電子メトロノームを置いてどこまで音が聞こえるのか実験
・小さめの音に設定すれば、階段以外の場所までは響かないことが判明しました
・ただ、それより足音が遙かに大きいわけで
・どうしましょう
・1日30分であっても、稽古を続けることは効果的です
・私の場合は、「1日の内でこの時間だけは絶対に稽古」という時間を作るとよいようです
・警備員の方にあらためて丁重に場所の使用をお願いしてみましょう
・だめなら新天地の開拓に努めましょう
・できなかったことが、すこしずつでもできるようになるというのは、とてもとてもうれしいことです
維新派ワークショップ参加者自主稽古@京都
・参加者さん同士で集まって、自分たちで稽古をすることにしました
・他の方より遅れている自覚がありましたので、1も2もなく参加
・はじめはばらばらと各自で練習、頃合いをみて合わせてみることに
・前後移動距離が正確さに欠けます
・前に出てしまう感じ
・後退が弱いのでしょうか
・ひとつのことを意識すると、ほかのことがこぼれがちです
・前後移動距離に意識を置くと前進後退を間違える、とか
・他の参加者さんに動きを直していただきました 感謝
・留意点
・13連1小節7拍目で動き出さない 7拍目の上半身は止め、2小節目頭まで待つ
・全体に動きが走り気味?
・とりあえず大枠の動き、「腕を上げる」とか「右足を踏む」とかばかりに意識が行って、細部、指は伸ばすのか曲げるのかとか、足をきっちり上げるとか、そういうことが疎かになっています
・3連2小節6拍目で手をぴょこっと上げるとか、忘れがちです
・止めるところは止めたほうが格好よいはずです
・振り付けの正確さに自信がないとどうしても遅れ、足を踏みにくくなります
・前進、後退の切り替えが苦手
・パートごとに練習していたら、その動きを組み合わせるところで混乱するようになりました
・「9連から11連」と「12連から」「14連から」を別々に練習していたら、11連、13連が終わったところですっと次の動きに移れず、一瞬間が開いてしまいます
・切り替えのところをひたすら反復しましょう
・手、腕、足、膝、移動、姿勢、全体の流れ、音、これら全てを言語化して頭に入れ、再生しつつ動くのは不可能です
・反復の内に身体に落とし込む、表層の思考を介さずとも身体がその時間にそこに動く、という状態を作り、その流れを再生しながら意識をはっきり持って細部を調整し音を聴き振り付けの流れを正確に掴むことが必要なのだと思いました
・「無心で動く」のでは駄目なのだと思います
・常にどこかではっきりと「今はこの音、次はこの動き、ここの部分をしっかり伸ばして」と考えている、明晰な部分を残しておかないと、正確に踊るのは難しいと思います
・「醒めて踊れ」
・なにかに熱中するとたまに入り込む集中状態、あそこに行ければ今とは違うやり方ができるかもしれません
・複数の、多数の情報を同時に処理するのに適した状態
・行くべきところが光って見えるような、あの感じがあれば、あるいは可能かもしれません
・しかし、どうやって?
・文献を当たっていてあそこに行くことはありましたが、身体を動かしながらあの景色を見たことはまだありません
・終了後、みなさんとごはんを食べて、画廊やお店にチラシを配って帰りました
・キッシュとプリンがおいしかったです
・一緒に練習できる方がいてくださるのはとても幸福なことだと思いました
・これまではなんだって、ひとりで行うほうが集中できて効率もよいと思っていました
・そうではないものもあるのだと
・帰り道、先週中抱えていた、「さっぱり全容がつかめない、成功のイメージが見えない」という感覚がなくなっているのに気付きました
原因も理由も脈絡もなく無闇に楽しい気持ちになったり気鬱に沈んだりするのはかつて自分が己の内側に世界を構築して他を必要とせず閉じてしまっている生き物であった名残なのかもしれません。