同じことを何回も書いてしまうのは、気付いたらそこに立ち返ってしまうからで、来るたびにここにあるものを抱き締めては、長く留まることもできずに忘れてしまうのです。いつだって、この寒々とした場所はここにあるのですが、それは慣れ親しんだ、愛着のある、大事な場所には違いないのですが、それを忘れないとどこにも行かれないのです。 ごめんなさいごめんなさいと呟いて、 私はまたひとつ忘れます。
楽しげなほうに流れる性質です。