美術関係の催しや学会などで知らない方にお会いする機会が増え、
「どんな作品を作ってらっしゃるんですか?」
「ご専門は何ですか?」
という質問を受けることが出てきました。
広く浅くいろいろなものが好きなので、自分でも何が専門なのかわかりません。
とりあえず一定の評価を得た実績のある学問領域かなあ、それもできるだけわかりやすく興味を惹く説明をするなら、と考えた結果
「妖怪の研究をやっています」
とお答えし、ご要望に応じて「妖怪ちょっといい話」をひとつふたつすることが多いです。
なにかの集まりの中で、場違いに妖怪譚で盛り上がっている輪があれば、概ねその中に私がいます。
しかしながらどこに行っても同じ話をするようになってしまい、これはあまりよろしくないありかたのように思います。
なんだか自分はまだそういう「ひとつの話を使い回す」ようなありかたを取ってはいけない気がします。
場所に応じて違う人間になる必要はありませんが、自分の分野はもうすこし幅広くあるようにも思うので、もっと色々なおはなしができるように鍛錬してもよいのでは、と。
現在、「妖怪ちょっといい話」よりよい自己紹介はないものかと検討中です。
「OLをやっています」と名乗ると一部の方に大変受けがよろしいことには気付きましたが、それはまた別の問題です。