・主人公は成長せず問題は解決せず何らの教訓も齎さないおはなし、というのがあります
・だからつまらないとかよくないというわけではなく、ただそういう性質のおはなし
・演劇という媒体ではそれが特に多いような気がしています
・なぜなのでしょう
・舞台には独特の力があります
・物語を語らずとも、何かを表現すること、ひとを楽しませることができます
・コンテンポラリーダンスの舞台を観て、くだくだしくおはなしを語らず、身体表現だけがそこにあるということの強さを感じました
・幕が下りると思い出せなくなる、文章にもしがたい揺らぎのような体験
・食事など、身体的な快感の記憶に近いもの
・おいしいものを食べたことは思い出せても、その味の記憶を何かに再現することが難しい
・明確な脚本があるもの、言葉を含むものは、それゆえに強度が落ちる気もします
・わかりやすい起承転結や教訓がないほうが舞台として魅力的なものになるから、そういう演劇が増えるのでしょうか
・物語を語るなら小説、舞台の身体表現ではダンスのほうが、よりそれらに特化した表現ができる気がします
・ならば、演劇という媒体でこそできることとは何なのでしょう
・演劇におはなしは、物語は必要なのでしょうか
・舞台に言葉は必要なのでしょうか
・演劇の歴史をよく知りません
・どういう経緯を経て、現在の演劇があるのでしょうか
・演劇史という大きなくくりで、世界の演劇を俯瞰することは可能なのでしょうか
・それとも国、地域ごと、舞台ごとの発達を遂げているジャンルなのでしょうか