ここしばらく気鬱の虫に憑かれています。
久しぶりにひとに会いました。
特に重要なおはなしはしませんでした。
ただ、会えただけですこし気が軽くなりました。
情けないことだと思います。
美学はさておき軽薄であれ、あらゆる手段を尽くして気楽に生きるのが幸せへの道なのだとも思います。
いずれにせよ、すこし前までひとに会うことが気晴らしになるなどと考えたこともありませんでした。
他者と会うのは常に気遣いを必要とする一大事でした。
なにが変わったのでしょうか。
これまで実体のないものに怯えていただけで、なにも変わってはいないのでしょうか。
今ならあなたに笑ってお会いできる気がします。
どうかあなたがそれを望んでくださいますように。