TVアニメ「ハチミツとクローバー2」のビデオを5話まで見ました。
・とても原作に忠実な映像化です
・原作の「笑いどころ」が巧く映像にできていない場面が見られました
・文字と絵、視覚情報を瞬間的に叩き込むことで成立する表現があります
・それは文字を音で置き換えてしまうと効力を発揮しない表現です
・映像には不向きなものかもしれません
・原作を省略しきれなかったが故に起きた現象かな、と思いました
・同じ物語でも媒体によって適宜加算と省略をすることが必要なのだと思います
・このアニメにおいても場面によってはよい加算、よい省略がみられました
・アニメを作った方は多分原作をしっかり読んでいます
・その視線には愛が感じられます
・しかし実のところ、映像の出来不出来に関わらず私はこの作品の特定の台詞、特定の場面を見れば心動かされてしまうようにも思います
・引用の引用
泣きたきゃ勝手に泣けばいいじゃない(部屋とワイシャツと私という名の変奏曲)でみつけた文章
「かの、とり・みき先生は以前こんなことを書いてました」との前振りのあとに
私など、そりゃもう恥ずかしいくらいによく泣く。このあいだは、タイトルも知らない単発ドラマを、終了5分前から観始めて泣いた。登場人物の人間関係も、そこまでのストーリーすらもまったくわからないのに、ある年配の役者が発したセリフのひと言に感じ入って涙が出てしまったのだ。これにはさすがの私もあきれ、そして理解した。
人が涙を流すのは必ずしも作品の出来とは関係がないのだ、と。
かつて自分が何かに感動したときに出来た涙腺回路のようなものが頭の中にはあって、そこにピタリとはまるような場面だの言葉だのを見聞きしてしまうと、涙というのはどうやら自然に流れる仕組みになっているらしいのである。
・漫画の情報を映像化するという試みにおいて、「彼氏彼女の事情」アニメ版は優れた作品であったと思いました