鍵盤の筆跡

さびしいから何か食べよう

ひとりでいるさびしさと、誰かがそばにいるさびしさは、どちらがより深いというものでもなく、ただ質が異なるもののような気がします。

寒い夜だから

さびしくて仕方ないのに、ひとと話すとぐったりするのです。

にもかかわらず、あなたに会いたくて仕方ないのです。

ロングテール

昔から、一部のマニアックな方に盤石なる支持を受けがちなのが私だったのですが、つい最近、「パンチパーマでカラフルな服をお召しになっていてご趣味はパチンコで性格は陽気かつ好戦的」というような、いわゆる大人の不良的な方にもなんだか好評という事実が判明しましたのですが、いったいこの事実をいかなるマーケティングに活かしたものなのやらさっぱり。

ここより北のほうからの車

道路脇に、雪の塊が落ちているのを見ました。

宇宙から

宇宙からクリスマスカードをいただきました。
地球から36,000Km離れたところを飛行している、人工衛星「きずな」を経由して送信されたメールだそうです。
おそらく、私がこれまで受け取ったメールの中で、一番遠いところを通ってきたものだと思います。

ひとの心は星と星ほど遠いといいますが、星と星ほど離れた場所からも、言葉を送ることはできるのです。

今年もうっかりと

かつていろいろありまして、宗教的な儀式には、いささか屈託のある思いをもっていたはずなのです。
ひとづきあいが苦手ですから、 他者とイベントをお祝いした経験もほとんどないのです。
今日も粛々と、いつも通りに過ごすつもりだったのです。

なのに今年も気付けばカメラの中にはライトアップされたスポットの写真がしっかり収まり、おいしいものを食べておなかはほどよく満ちており、今お膝の上でぽかぽかしている電気あんかだって、昨日のうちから「クリスマスだし、いいかな」と買ってしまった自分用のプレゼントであり、もうじき今日が終わってしまうのが残念で、でも今日が終わらないとクリスマスが来ませんので非常に悩ましいところで、こうして自省してみるとどう考えてもはしゃぎ気味に過ごしてしまった今日を否定できるはずもなく。

なんやかやで、私はクリスマスが好きすぎます。

ぬくぬく

電気あんかを購入しました。
お膝の上に置いて膝掛けを掛けたらちいさなこたつのような塩梅、暖まったところで足下に移動させてみればこちらも具合良く、これは素晴らしいものだと感心しています。
お部屋全体を暖めると、どうしても顔がほてってぽうっとなってしまうのですが、このあんかであれば心地よく過ごせます。
考案者の方に敬意を表したいです。

身体が心地よい状態にあれば、心持ちも自然とそれに倣います。
だから気鬱の時ほど、適切な気温やおいしいもの、清潔な環境や健康の維持が重要です。
具体的に申し上げますと、このぬくぬくした感じで私は今とても幸せな気持ちですということで、つまりは自慢です。

寒い日に、あたたかいものが傍にあるのは、しあわせなことですね。

おなかがすいていたので

昨日の帰り道、前を歩いていたサラリーマンの方が大きなケーキの箱を下げていたので、うっかり着いていきそうになりました。

そのごのこのごろ

8月からぱたりと更新もせずに、何をしていたかというと、退職しておりました。
まさか、解雇されるより先に自分が退職届を出すとは。

合わない場所にずっといるより、違う場所を探したほうがよいのかな、と思ったのです。
どこか、合う場所のあてがあるわけではないのですが。
性質として、漂い続けるようにできているのかもしれないなあ、という気もしているのですが。

それはそれで、別に悪いことではないような気もします。
ただ、さみしいだけです。

今も変わらず明日のことはさっぱりわからず、ただ粛々とここにあります。

このごろ

7月からぱたりと更新もせずに、何をしていたかというと、働いておりました。

お仕事のない状態がしばらく続き、これはこのあとも無職として生きていくよりないのかなあ、どうせなら面白い無職を目指していかねばなあ、がんばりましょう、と、決意を固めた矢先に、拾ってくださる雇い先が見つかりました。

よほどじょうずに面接試験をこなしたのかというとそんなことはなく、試験の際は履歴書を一部書き間違えており、面接中に面接官の方と一緒にそのことに気付いて、ふたりで頭を抱えたりしていました。
なぜ採用していただいたものか、さっぱりわかりません。
その後も私は変わらずどんくさく、宛先も金額も日付も明細も全てが間違っている請求書を作成し、チェックした課長に絶望的な表情をさせたりしています。
これは試用期間で解雇されてしまうかなあと気落ちしていたのですが、なぜか今のところそういうお話はなく、月をまたいでもまだ私の席が残っています。
正直、どうして自分がまだ解雇されていないのかわかりません。

それでも、おいていただいているうちは、がんばりたいと思っています。
居場所があるというのは、うれしいことです。
せめてご迷惑をおかけしないように、すこしでもお役に立てますようにと、尽力しながら祈りながら、いっぱいいっぱいで日々を過ごしております。

今後自分がどうなるのか、さっぱりわかりません。
つまり、今まで通りです。

いつだってなにかが予想の通りにいったことなど皆目なく、予想外のできごとを粛々と受け容れながら過ごしてきましたし、きっとこれからもそんな感じです。