メモ。
NHK高校講座「化学」 スタッフルーム
「 第27回 ナトリウムの実験映像 」
今回の化学のシリーズでは、なるべくロケに出て、
最新の映像を撮影したいと思っています。
ナトリウム単体の工場は、今まで撮影されたことがなく、
今回が初めての紹介になります。
貴重な映像なので、今後も化学や別の番組で出てくることがあるかもしれません。
撮影のテープは、かつてはフィルムでした。それがビデオテープ化され、
現在はデジタルのテープになっています。
少し前までは、資料VTRを使おうと思うと、画質が劣化していて、
ちょっと古いなあという感じになっていたのですが、
現在はデジタルになり、基本的には画質の劣化がないので、
資料として使える期間も長くなりました。
ナトリウムが水と激しく反応するのは、お分かりいただけたと思いますが、
高校講座の番組では10年以上前、
1モルのナトリウムを水に入れるとどうなるかという実験をしたことがあります。
実験講師は今井 泉先生。
プールに23グラムのナトリウムを入れて、一目散に走ってプールから離れる。
するとものすごい音と共に水柱が数メートル上がるというものです。
たった23グラムですが、化学反応のすさまじさを実感できる実験です。
この映像も古くなったので、撮り直したいと思っていたのですが、
今回は入れる時間的余裕もないので、はずしました。
この実験は大きな音がするので、
まわりに民家がないようなところでしなければなりません。
またもっと問題なのは、生成物が水酸化ナトリウムになり、
それが飛び散ってしまうので、掃除をしなければならないこと。
今井先生も反応は一瞬だけど、掃除は半日がかりだったと話されていました。
次の化学のシリーズでは、モルかナトリウムの回で、
この実験をみることができるかもしれません。
ネットで「こんな実験が放映されていた」と話題になっていたのを読んで以来気になっていたのですが、どのように検索しても番組名や放映日時がいまひとつ明確にならず、実際の動画も流れていないという状況であったため、内容の極端さともあいまって、もしかしたら都市伝説の類かしらと思いかけていたところでした。
ほんとうにあった実験なのですね。
それにしても無謀なおはなしです。
危険も面倒も省みず、なんと極端なことをするのでしょう。
とても見てみたいです。
次シリーズの高校講座に期待。