さびしいときに、それをそのままひとに
「さびしいので構ってください」
とぶつけるのは、あまりよくないと思うのです。
多くのひとにとって、さびしいひとを慰めるのは、別段楽しいことではありません。
また、さびしさが、ひとにおざなりに構ってもらうことで解決するとも限らず、場合によってはむしろ悪化します。
「さびしいので構ってください」
とぶつけるのは、あまりよくないと思うのです。
多くのひとにとって、さびしいひとを慰めるのは、別段楽しいことではありません。
また、さびしさが、ひとにおざなりに構ってもらうことで解決するとも限らず、場合によってはむしろ悪化します。
つまり、互いに不幸です。
それよりは、なにかおもしろい話題をひとに話して楽しむほうが、まだ双方の幸福に近い気がします。
相手が関心をもち、もっと聞きたい、自分でもそれについて話したい、と思えるような話題を提示すれば、自然と構ってももらえるでしょう。
そんな風に思って小咄のひとつも創作しようとしたのですが、どうも私にはユーモアの才能があまりないらしく早々に挫折し、創作力がないのなら体験を基にして語るよりありません、なにか話題に出来るような面白いことを探しましょう、と、本を読んでみたり外に出てみたりしているうちにいつのまにか夢中になって、気付いたらさびしさはさておいてひとりの時間を全力で満喫してしまっている、というのが、往々にして私の陥りがちなパターンです。