「ただ、君を愛してる」(新城毅彦)
脚本担当の方はあまり写真という表現に思い入れがないのかなあ、と思いました。
それに比して映される写真には撮り手の誠実な目線が感じられ、なにかこうちぐはぐな感じが。
ふたりで並んで写真を撮る、という場面を見て違和感を覚えました。
世界を切り取るときはいつだってひとりです。
その作業を誰かと並んで行うというのは、どういう気分のものなのでしょう。
誰かが一緒にいることで書けなくなるものはあります。
誰かが一緒にいないと書けないものもあるでしょうか。
あるとすれば、それは。
今、私の横には誰もいません。