ホテルに泊まりました。
有料放送で、丁度以前から気になっていた映画を放映しているのに気づきました。
寝付かれず暇なので、お金を支払って観てみるのもよいかと考えました。
しかしながら有料放送には他にもいかがわしいチャンネルが入っていることが気になりました。
清算の際、有料放送の視聴記録を見て
「ああ、いかがわしい番組を見ていたのだな」
と周囲に思われたくはありません。
見なかったものを見たと思われるのは心外です。
いや、しかし断固として見てみたくないのかというとそうでもなく、多少興味はあります。
とはいえ積極的に見たいというものではなく、恐ろしいもの見たさという気持ちが多分にあり、見てみるのがおそろしい気もします。
だって、いかがわしい番組というのは、とても直接は映せないような行為が、わざわざ映像に加工を施された上で放映されているものなのです。
もしかしたら予想以上に想像を絶するいかがわしい世界が映っているのではないでしょうか。
そんなものを見ることに、私の精神は耐えられるのでしょうか。
軽々しくいやらしい気持ちで手を出してはいけない領域のものなのではないでしょうか。
いやいや、そのような怯惰なことではいけないような気がします。
いやいやいや、これは怯惰とか勇気とかそんな問題ではないような気がします。
いやいやいやいや、そもそも私が見たいのは映画であって、別にいかがわしい番組のことは考えなくてもいいような気がします。
いやしかし、自分はいかがわしい番組を見たと思われることを是としたくない気持ちを持ちつついかがわしい番組にもちょっと興味があるわけでそれは誠実な態度ではありません、自分はいかがわしい番組を堂々と愛好するのかそれとも忌避するのか、いかがわしい番組と誠実に向き合って対峙のしかたや己の態度をきっちりと
というようなことを考えていたらねむたくなったので、寝ました。