論理的思考の放棄(登 大遊@筑波大学情報学類の SoftEther VPN 日記)
気になったのはコメント欄。
# brainhack 『日経サイエンスか何かで読んだのですが,認知科学者がチェスを初めてから10年間どの様に上達していくかを調べた話がありまして,その結果,記憶の構造が変化していったそうです.駒がどの様に動けるかとかそういう低レベルな思考(論理的思考)ではなく,局面や局所的な駒の配置が,どの様に有利かなどという意識の側から見ると直感的とも言える判断ができる様になっていました.また,チェスマスターに記憶テストを行なったのですが,実際の試合の局面での配置 (スナップショット)は簡単に覚えられるのに,ランダムに駒を配置した局面の場合には,成績は著しく落ちました.このことも記憶の構造がビギナーとは異なることを示唆しています.』
その記事を探してみました。
チェス名人に隠された才能の秘密(日経サイエンス)
チェス名人はさまざまなゲームの局面をよく覚えているため,普通の人よりも記憶力がいいと思われがちだ。しかし,チェスのグランドマスターたちは,記憶力の点で一般の人よりもすぐれているわけではなく,盤面の駒の配置を写真のようにそっくり記憶してわけではない。ゲーム中によく現れる配置(定跡)を一括りの「チャンク(塊)」として脳に保存し(長期記憶),必要に応じてワーキングメモリー(作動記憶)として活用しているらしい。すこし未来に希望を抱かせてくれる情報です。
こうした能力は生まれつきのものではなく,訓練によって高めることが可能だ。
考え続けることで思考のありかたが変化していくなら、もしかしたら私は生きている間に今感じている限界よりも遠い場所まで行くことができるのかもしれません。
貪欲でありましょう、止まることをせずにおきましょう。
意志と速度を、そのための強度を。
もう絶望している時間さえ惜しいような心持です。
だけれどどこに行っても、かつて居た場所のこととそれを伝えたい相手のことを忘れるべきではありません。
はじめに上げた記事に対する指摘。
天才あるいは初心者だった頃の自分を思い出せなくなってしまった人が言いそうな言葉(Latest topics)
伝わらない言葉は虚しいものです。
すくなくともそれは相手にとって価値のないものです。