ぼんやりしていて、駐輪所の自転車を将棋倒しに倒してしまいました。 慌てて直していると、通りがかった3人組の2人がすっと手を貸して下さいました。 嬉しく思い、ありがとうございましたと頭を下げると、手を出し損ねた1人が深々とお辞儀を返してくれました。 で、2人に「お前は何もやっていないだろう」と小突かれながら立ち去っていかれるのを見ました。
雨が降っています。 帰宅時に降られるのは困ると思い、15分前にてるてる坊主をつくりました。 雨はまだ降っています。
頻用する言葉がどんどん磨耗してしまうのをどうすればいいのでしょう。
公道で女子高生に背後から抱きつかれ、苦虫を噛み潰したような顔で固まっている男子高生を見ました。
押し釦式信号の釦を押さず、前だけを見て横断歩道の前で待ち続ける学生さんの群れを見ました。
すこし前のおはなし。 細めのジーンズを穿こうとしたら、なにか引っかかってきつい感じがします。 おや、と思って脚に触ってみたら、太腿の筋肉が以前より量を増したような感触。 自転車に乗ってあちこち行くようにしたのが効を奏したのでしょうか。 困ったり誇らしかったり。 なにはともあれこれは事件です、と思ったので、筋肉に詳しい友人におはなししました。 その子は脚の様子を一通り見てひとこと。「背面だけで前面の筋肉がついてないね、両方鍛えるとバランス良くなるよ」 なるほど、頑張らねばと思いました。 さきほどその方法だと当初の悩みであった「ジーンズが穿けない問題」はより悪化することに気付きました。
全員にPCが支給されている職場で、ほぼ全員が机上に電卓を置いているのです。
今週の月曜に近所の桜並木を見上げると、零れんばかりの花景色が広がっていました。 その後も日々花の量は増えて、今はすっかり満開です。 刻々と花が開いて散って、一日毎に枝は姿を変えていきます。 この瞬間に頭上で開いている蕾のことを考えながら、自転車ですうっと桜並木の下を通りました。
道路に落ちた血痕を夢中で舐める愛らしい黒猫を見ました。
野外飲酒を禁じる法律が日本にも過去に存在したのかどうかということが気になり、かつて法学の勉強をしていたという職場のアルバイトさんに聞いてみました。「法律がご専門とのことですが、刑法にはお詳しいんですか?」「いえ、専門外です」「そうですか」 しょんぼりしていると、アルバイトさんがいぶかしげにひとこと。「何か刑法に触れそうなことをなさるご予定があるんですか?」 職場での自分の印象が気に掛かりました。
楽しげなほうに流れる性質です。