ちいさい頃の手には雨の日に差す傘が重く、肩にもたせかけるようにして斜めに持つ習慣がつき、そのままずっと傘を斜めにさしていたものですから、雨の日は常にずぶぬれており、傘をまっすぐにさせばあまり濡れずに済むのだと気付いたのはつい数日前の晴れた日のことで、気付けば私は傘が苦手なまま結構な大人になっており、いささか衝撃を受けましたが、傘が下手なせいでできた寄り道や出会いもすくなからずあったことを考えると、このどんくささはそう悪いことばかりではなかったようにも思うのです。
昨日は往復3時間の山道を自転車で走ってカラオケボックスで4時間歌って、今日は自転車で5時間ほどあちこちを散策して、量ってみたら一昨日よりも体重がやや増えていて、そろそろ「なにかの祟り」という可能性も視野に入れて検討すべきかと思いはじめています。
電話にて。「もしもし、きこえますか?」「いいえ」「?……きこえませんか?」「はい」 どうしてくれましょう。
赤ワインといっしょにいただくつもりだった、おやつのフルム・ダンベールが消えてしまいました。 どうしましょう。
議題:デメニギス まとめ:もし神様がいるとしたら、心底楽しそうに、子供がけらけら笑いながら粘土遊びをするような調子で生き物を創造しているに違いありません
割合頻繁に体重が増減します。 とりわけ夏は減りがち、冬は増えがちで、現在は自分の平均に比してかなりまるまるした状態にあります。 頬もずいぶんふっくらしました。 で、ここのところ、年末年始でお休みを取っている友人と、数年ぶりに会うような機会がいくらかありました。 普段は忙しく、なかなか機会のとれない子たちです。 次に会うのは、また何年かあとになるかもしれません。 と、いうことは。 その間、その子たちの記憶にある私の顔は、まあるい今の状態の顔なわけで。 なんだか少々不本意なわけで。 ふくれるタイミングを誤ったような気がしています。
母と妹と一緒に、映画『アバター』を見に行きました。「『アバター3D』と『アバター2D』があるね」「これから始まるのは『2D』のほうだから、そちらを観ましょうか」 という話になったので、折角観るなら立体映像のほうを観ましょうよと意見したところ、「え?『2D』は飛び出さないの?」「ちょっとだけ飛び出すんじゃないの?」「『2D』は『3D』の3分の2くらい飛び出すってことじゃないの?」 多分違いますよ、となだめて、『3D』のほうを観てきました。 すごく飛び出していました。
昨年末から置いてあった日本酒の箱をあけてみたところ、バナナがぎっしり詰まっていました。 とても甘い、よい香りがしました。
記憶について考えていて、試しに最近食べたあまいもののことを思い出してみたら、割とたくさん出てきました。 たくさん覚えていたということなのか、それともすごくたくさん食べてたくさん忘れたということなのかはわかりません。 いずれにしても、ここのところ幸福に過ごしていたことは間違いありません。
秋に、なんだかモンブランがたべたいなあ、と思い立ち、いやでも私は常々単純な欲求に脆すぎる傾向があるのでたまには制御してみましょう、代替に違うおやつをいただきましょう、と、レアチーズケーキ、シフォンケーキ、ガトーショコラ、ベイクドチーズケーキ、月餅、苺クレープ、白いたい焼き(いもあん)、きな粉だんご、白玉ぜんざい、抹茶クレープ、マンゴープリン、焼きプリン、柏餅、酒饅頭、柚餅、大福、生八ッ橋塩味、生八ッ橋チョコバナナ味、ダブルシュー、苺ショート、胡桃とバナナのベイクドケーキ、などを日々摂取してきた結果、この冬、元々まあるい頬が普段よりなおまあるくふっくらしてきてしまったのですが、これは意味のない意地を張るものではないということでしょうか、この際さくっとおいしいモンブランをいただいてのち節制に努めたほうがよいのでしょうか、それにしてもどうして私はうっかり本能に従ってしまいますか。
楽しげなほうに流れる性質です。